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【ママ旅コラムvol.1】ママになっても旅が好き。海外渡航歴200回超えの私が子連れ旅をする理由

旅は人生を豊かにする。そう思いながら旅すること約50ヶ国。気がつけば独身時代の海外渡航回数は200回をゆうに超えていました。

第一子出産後、大の旅行好きな私の頭をよぎったのは「しばらく海外旅行には行けないなぁ...」というネガティブな気持ち。産後は日々の育児で精一杯。ちょっとした外出すら大仕事なのに、ましてや旅行なんて何をどうしたら楽しめるのか想像もつかない状況だったんだと思います。 

もし、あのときの自分に声をかけられるなら、「子連れ旅は成長も感動も倍以上。これから子どもとたくさん旅して、今まで以上に旅行が好きになるよ!」と勇気づけてあげたいです。

tabimuse読者の方はきっと私と同じで旅行が好きな方が多いのでは。
それはママになったからといって変わらないはず。

「まだ見たことがない世界を子どもに見せてあげたい」「自分が大好きな旅を諦めたくない」そんな気持ちを後押しするために、子連れ旅のあれこれをこれから6回にわたってコラムでご紹介したいと思います。

01自己紹介|ママトラベラーの私

5歳の息子と2歳の娘、二児の母。トラベルライター歴は9年のママトラベラーです。

息子は生後3ヶ月で国内線フライトデビュー。生後4ヶ月でのハワイ旅行を皮切りに、アメリカ、アジア、ヨーロッパなどコロナが流行する直前までの約1年間、6ヶ国10都市以上を旅しました。

3年半住んでいた中国上海、外灘からの眺め(2019年6月:息子0歳9ヶ月)

出産当時、中国上海に拠点をおいていた我が家。

息子と二人っきりで「国際線ワンオペ搭乗」をすることも多く、子連れフライトは年間で30回を超えていました。(子連れフライト情報は今後のコラムでご紹介します。)

NY-羽田便、JALビジネスクラスのフルフラットシート(2019年9月:息子1歳)

以前は、旅先でのレストラン巡り、テーブルウェア探しや現地での料理教室など、食に重きを置いて旅をすることも多かったのが一変。今となっては、旅先選びはもっぱら自然や体験重視になりました。産後の不安がうそのように、この頃は子どもたちと一緒にやりたいこと、行きたい場所で溢れています。

子連れ旅のいい部分だけを切り取って発信をしているとたまに勘違いされますが、最初に言っておきたいのは「大変なことももちろんある」ということ。
それでも、大変さ以上に得られるものが多いので、やめられない。

子連れ旅を続けるのには、自分なりの理由があるのです。

02非日常体験を通して子どもが急成長

ハワイ島で念願の外乗初体験(2023年8月:息子4歳)

はじめてのハイハイや歩き出し。長男の記念すべき成長の瞬間は、どれも海外旅行の旅先で起きました。

普段と違う環境だと、子どもにとって良い刺激がたっぷり。

きっと偶然が重なっただけかもしれませんが、非日常が生み出す成長、旅育につながるいろいろな旅行を経験しようと思うようになったのはいうまでもありません。

お米好きになった古民家 薄衣の稲の収穫体験(2022年10月:息子4歳)

美しい四季がある日本は、季節体験と組み合わせた国内旅行が食育にも役立ちます。

パン派だった息子を連れて、秋にはお米の稲刈りへ。

農業体験ができる宿泊先を選んで実際に収穫体験などすれば、嫌いだった野菜も「食べてみる!」と挑戦してくれるようになりました。

野菜を好んで食べるようになった、山梨のNIPPONIA 小菅 源流の村での農業体験(2022年7月:息子3歳)

03旅先の新たな魅力発見

私にとって初めての子連れ海外旅行先となったハワイは、30回以上渡航している馴染みのある場所。そんなハワイですら、4ヶ月の赤ちゃん連れでは行く先や滞在スケジュールがこれまでのハワイ旅行と180度違いました。

これまでの買い物やレストラン、ナイトスポット重視の旅からシフトチェンジ。
1日のスケジュールを決めずにビーチやホテルでのんびり過ごしたり、ベビーカーや抱っこ紐で行けるトレッキングを楽しんだり。

滝で泳げるノースショアのトレッキングスポット「ワイメアの滝」(2023年8月:息子4歳/娘1歳11ヶ月)
農業体験のために訪れた家族経営オーガニックファーム「Keiki & Plow」(2022年8月:息子3歳/娘10ヶ月)

これまでの子連れハワイ滞在期間は合計4ヶ月ほど。

2023年の夏には、息子を現地のサマースクールに通わせ、約1ヶ月半暮らすようにハワイに滞在。ハワイ在住のママたちに教えてもらったローカルに人気のスポットなど、初めて行く場所と出会いがたくさんありました。

子どもたちと行くたびに新たなお気に入りスポットや過ごし方の発見があっておもしろく、きっとこれからもハワイは安定した家族旅行の旅先になるんだと思います。

ハワイ子連れ旅のおすすめはぜひこちらの記事をご覧ください。
0歳3歳と行く子連れハワイ - リピーターが選ぶおすすめアクティビティとグルメガイド・前編

ハワイに限らず、学生時代にホームステイや家族旅行で何度か訪れておなかいっぱいと思っていたオーストラリアもまた然り。

パースの観光地ピナクルズ(2020年3月:息子1歳6ヶ月)
息子のビーチデビューとなったクウォッカの生息地ロットネスト島(2020年3月:息子1歳6ヶ月)

もう人生で行くことはないだろうなと思っていた(飽きていた)旅先が、子どもと一緒だと何度でもまた行きたい場所になるマジックが起きるのです。

04海外はキッズ&ファミリーウェルカム

おもてなしとキッズアメニティが素晴らしかったザ・ペニンシュラバンコク(2023年5月:息子3歳、娘1歳8ヶ月)

「旅先で子連れにおすすめのレストランはありますか?」という質問をよくいただきます。わたしも初めての子連れ旅のときは、ベビーカーで入れるか、ハイチェアがあるか、そもそも子どもの入店は可能かなどいろいろと気にしていました。

海外がすべてとは言い切れませんが、実際にこれまでアメリカ、アジア、ヨーロッパで旅した先は、どこもキッズ&ファミリーフレンドリーな国ばかり。

韓国ではキムチチゲの有名なローカル店に行くと、お店のアジュンマ(おばさん)が「赤ちゃんを抱っこしていてあげるから、食べなさい!」と食事中ずっと息子の面倒を見ていてくれたなんていうエピソードもあります。

海外で妊娠、子育てを経験したせいか、日本ではお出かけですら子どもと一緒だと肩身が狭く気が張ることが多いです。そのため海外旅行先でのキッズ&ベビーウェルカムムードは嬉しくてたまりません。

子連れ旅の概念が変わった初クルーズ、MSCベリッシマのキッズディスコ(2023年12月:息子4歳、娘2歳)

日本のラグジュアリーホテルには少ないキッズクラブ(子どもの託児所)。海外ではシティホテルにもそのような設備があったりします。それだけ子どもと一緒に旅するファミリートリップが当たり前なんだなと感じるきっかけに。

子どもに親切にされて嬉しくないママはいませんよね。

05自分自身のリフレッシュ

世界三代美術館エルミタージュ訪問のために訪れたロシアのサンクト・ペテルブルグ(2019年7月:息子0歳10ヶ月)

世界三代美術館のひとつ「エルミタージュ美術館」にどうしても行きたくて、生後10ヶ月の息子を連れてロシアに旅したことがあります。0歳児にとって、美術館は楽しい場所ではないですよね。

子連れ旅=子どものため?私は、決して子どものためだけじゃなくていいと思います。

ママが楽しむための家族旅行があったっていい。ママだって、息抜きや楽しみがあったほうが、日々の育児も頑張れるはず。

モスクワのシンボル聖ワシリイ大聖堂(2019年7月:息子0歳10ヶ月)

いざ行ってみると、ロシアの人は本当に子どもに優しくて、階段でさっとベビーカーを運ぶのに手を差し伸べてくれる人ばかりでした。今や気軽に旅することができない国、ロシア。あのとき本当に行っておいて良かったと思います。

ロシア旅行を含め、赤ちゃんの頃の旅行は残念ながら子どもの記憶には残っていません。でも、4~5歳くらいになると、過去に旅先で撮った写真や動画を一緒にみては、「こんな国があるんだ!」と本人も楽しそうに図鑑や地球儀をみて学んでいます。 

無駄な旅行なんてない。ママが行きたいと思ったら、諦めずに旅に出て欲しいです。

旅が好きなtabimuse読者の皆さんがママになったとき、我が子にも旅の楽しさを伝えたいはず。

子連れ旅は大変なこともあるけれど、旅育ということばがあるように、新しい場所で見る景色、食べ物、人との出会いで子どもは一回りも二回りも成長します。

今後のコラムでは子連れ旅に役立つ情報を色々と発信していくので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです。

 

MUSE

この記事を書いたライターのプロフィール画像
Michelle親子トラベラー・ホテルライター

親子で旅するママトラベラー。複数ウェブ媒体にてトラベルライターとして活動。 2021年に第二子を出産し、二児の母に。子ども目線の家族旅、ママにとってのご褒美旅。どちらも...

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