心も体も穏やかになる２泊3日の熊本旅行 - Retreat Trip @ 阿蘇＆熊本市 -

東京から熊本までは飛行機で1時間45分。
空港でレンタカーを借り、まず向かったのは【boketto】という名の森。
一歩足を踏み入れると、風で揺れる木々のさわやかな音やキラキラとした木漏れ日が織りなす美しい空間が広がっていました。

食器や衣類など素敵なものが並ぶインテリアショップ【clamp】や、ワインと焼き菓子のお店【hetre】でお買い物を楽しんだ後、オーガニックレストラン【ar】でブランチを頂くことに。
食材だけでなくドリンクや調味料までオーガニックにこだわっているとのこと。
ガラスの扉越しに木々を眺めながら、見た目も美しく美味しいお料理を楽しみました。

続いて訪れた【cope】は、オーナーの方が国内外からセレクトした商品を扱うお洒落な雑貨屋さん。
熊本にて無農薬で育てたお米による米粉パンケーキMIXもあれば、誤って口にいれても害がないドイツ製のクレヨンなどキッズ用品など品揃えがとても豊富でした。
オーナーの方のやわらかな雰囲気と可愛い店内、そして窓の外に広がる田園風景にも癒されること間違いないshopです。

阿蘇エリアでは移動中の絶景ドライブも楽しめます。
【ミルクロード】は、どこまでも広がる空と緑の草原がとても美しい道路。
「こんなに美しい眺めの道路はなかなかないよね」「もっと多くの人が知るべき場所！」「RPGの世界に紛れ込んだみたい」などと大はしゃぎでした。

ドライブを楽しみながらたどり着いたのは、阿蘇の街並みも阿蘇五岳やくじゅう連峰も見渡すことができる【大観峰展望所】
駐車場から展望所の先端まで20分ほど緩やかな坂を上るので、歩きやすい靴での訪問がよさそうです。
所々に設置されたベンチやテーブルでピクニックをするのも◎
私たちはhetreで購入したおやつを食べてのんびりしました。

次に向かった【鍋ヶ滝】は、駐車場から徒歩5分ほど階段を下ると大きな滝が現れるマイナスイオンたっぷりな場所。
滝の裏側を通ることもできるので、滑りにくい靴や濡れてもよい服装で訪れることをおすすめします。

出会った観光客の方が「階段の途中の石畳でハート型の石を5つ見つけると幸せになれるらしい」と教えてくれました。
ハートを見つけて喜ぶ方々を見て、こちらまでほっこりした気持ちになりました。

続いては熊本県の数ある温泉地の中でも人気の高い【黒川温泉】へ。
まずは【黒川温泉旅館組合「風の舎」】にて、27の露天風呂のうち好きなお風呂を3ヵ所選び入浴ができる【入湯手形】を購入しました。

3ヵ所のうち1ヵ所は入浴ではなく飲食やお土産にも利用できるため【とうふ吉祥】でお団子セットを頂いた後【旅館 こうの湯】の露天風呂「森の湯」へ。
名前の通り木々に囲まれた気持ちよい露天風呂で立湯もあり、しっとりとした温泉のおかげでお肌が潤いました。
なおタオルは別料金のため持参するor旅館で購入可能です。
私たちは可愛いくまモン柄タオルをGET！

入湯手形の有効期限は購入日から6か月なので、何日かに分けて利用するのもよさそうです。

空が少しずつ暗くなっていく頃、【山みず木別邸 深山山荘】に到着。
自然あふれる広い敷地内に8棟の離れがあり、客室は16室だけというとても贅沢なつくりのお宿です。
夕陽に照らされた木々が作る影や虫たちの鳴き声、畑の草が風になびく音など全てが美しく、五感が研ぎ澄まされるのを感じました。

お部屋は和室とベッドのある洋室がドアでしっかりと区切られており、広々とした空間のお風呂にはかけ流しの温泉が。
窓の外の豊かな自然を眺めながら入浴する時間は、本当に至福のひとときでした。

“泊食分離”の深山山荘は食事なしでも宿泊可能ですが、お料理も素晴らしかったので食事付きをおすすめします。
ディナーに頂いた季節の懐石料理はどれも本当に美味しく、特にスープやお吸い物など汁物の上品で優しい味に感激しました。
もちろんお魚やお肉なども絶品でしたが、全てが主役といえる程だったのです。
最後まで期待を裏切らず、デザートにあったヘーゼルナッツアイスもたまらない美味しさでした。

食後はお部屋の温泉とはまた違った魅力がある大浴場へ。
自然を感じられる空間の露天風呂でライトアップされた綺麗な木々を眺めながら、憩いの時間を満喫。
美味しい食事と気持ちよい温泉に癒され、夢見心地で眠りにつきました。

品数豊富で美味しい朝食から一日のスタート。
「毎日こんな朝食を食べられたら、心も体も豊かになるよね」と話しながら味わいました。

朝食後は歩いてすぐの場所にある系列旅館【山みず木】の大浴場へ。
深山山荘の落ち着いた雰囲気とは違い、ダイナミックな印象を受けた山みず木の露天風呂。
泉質も異なるとの事でそれぞれの良さを楽しむことができました。

スタッフの方々のおもてなしもあたたかく、すっかり深山山荘のファンになった私たち。
最後までお散歩を楽しみ、また違う季節に滞在したいなと思いながら次の目的地へと出発しました。

【やまなみハイウェイ】をドライブ中、見晴らしの良さそうな【城山展望所】を発見！
予定にはありませんでしたが、急遽寄り道することにしました。
写真の通り、空と山を独り占めしている気分を味わえる絶景SPOT。
“素敵な場所との偶然の出会い” という旅の醍醐味を改めて実感しました。

阿蘇エリアの中でも特に有名な観光スポットである【草千里ガ浜】。
私たちが訪れた時は霧がすごく山々や馬の姿は見えませんでしたが、このような神秘的な眺めを見られる機会もそうないねと違った楽しみ方をすることができました。

また草千里ガ浜には【ニュー草千里】という複合施設があり、食事やカフェ・お買い物を楽しむことができます。
【草千里珈琲焙煎所】で飲んだラテがとても美味しかったので、お土産にドリップコーヒーを買って帰りました。
この夏OPENしたばかりの【New】は阿蘇天然アイスというshopのジェラートやオリジナルグッズを扱っていて、Tシャツなどアパレル雑貨も可愛かったです。

続いてはランチを食べに南阿蘇村にある【イロナキカゼ】へ。
お昼のみの営業で、メニューは生パスタがメインの風のコースとあか牛がメインの大地のコースの2種類です。
一種類ずつ頂いたのですが、どちらもその美味しさに感激しました。
地産地消にこだわり阿蘇で育った素材を活かして作られたお料理で、地元の方にも大人気。
阿蘇に行くなら絶対にここを訪れるべきと言いたいほどの絶品ランチでした。

次に訪れたのは焼き菓子とハーブのお店【Chamitsulle BAKES&HERBS】
外観から素敵なカフェで、絵本の中の世界に紛れ込んだような気持ちに。
私たちが訪れた時には焼き菓子が全てSold Outだったのですが、可愛い店内で美味しいハーブティーを頂いただけでも大満足でした。
とても人気なお店なので、お菓子は電話で事前予約することをおすすめします。

阿蘇での最後の目的地【葉祥明阿蘇高原絵本美術館】へ。
美術館といってもただ室内で展示を見るだけではなく、大自然を感じられる広大な庭園で自分と向き合うことが出来る本当に素敵な場所でした。

東京で忙しない日々を過ごす私たちは、この庭園で優しい風や軽やかな生き物たちの美しさに触れ、ゆっくりと心が動かされるのを感じました。
展示に込められたメッセージから学ぶことも多くあり、館長の葉山祥鼎さんがおっしゃっていた「どんな人生を送るかではなく、どんな生き方をするかが大切だ」という言葉も印象的です。

この美術館は阿蘇の美しい自然を守るために作られたとのこと。
何十年たってもこの素晴らしい風景がなくなってしまわないことを願ってやみません。

阿蘇駅にてレンタカーを返却し、バスで熊本市内へ移動しました。
1時間半ほどバスに揺られた後、大型複合施設【サクラマチクマモト】にあるバスターミナルで下車。
お土産屋さんやフードコートなどが入っていて、熊本空港行きのバスもこちらから乗ることができ便利でした。

熊本市では2022年7月にOPENした【カンデオホテルズ熊本新市街】に宿泊。
新しいホテルなのでどこを見てもピカピカ！
どこへ行くにも便利な熊本市の中心地にあり、私たちが宿泊したお部屋からは熊本城を見ることもできました。

ビュッフェスタイルの朝食を頂いた後、ホテルの最上階にある大浴場【スカイスパ】へ。
風を感じられる屋外エリアには内風呂と同じくらい大きな露天風呂があり癒されました。
オートロウリュ式のサウナもあり、男性用は女性用よりも広いとのこと。
サウナと水風呂、外気浴を楽しめるのでサウナーの方にもおすすめです。

※通常スカイスパは撮影禁止ですが、CLOSEしている時間に許可を得て撮影した写真です

チェックアウト後は熊本市内をお散歩。
お城がある風景に慣れていない私たちにとって、熊本城や城壁が目に入るだけで旅行気分を味わうことができました。
町中を走る路面電車がレトロな雰囲気を醸し出していて、気づけば電車が通るたびに写真を撮っていました。

地元の方の評判を聞き、ランチは【clasique】を訪れました。
ナチュラルワインとビストロ料理のお店ということで、私たちもお昼からスパークリングワインをオーダー。
食事もデザートも気になるメニューがたくさんあり、店員さんの対応も素敵だったので、また熊本市に旅する際はゆっくり訪れたいお店です。

続いて向かったのは、お洒落なカフェがたくさんある熊本市の中でも特に気になっていた【Neu】。
無機質でクールな印象のコンクリート打ちっぱなしの店内や、見た目にもこだわったフードなど写真好きにはたまりません。
メニュー表の代わりに実際のフードのビジュアルを見てオーダーできる点も◎
味も美味しかったので、人気だというのも納得のカフェでした。

この旅ラストの目的地【Dragon Café Hâte】は、Neuから歩いてすぐの場所にありました。
お目当ての無添加ジェラートの味で悩んだ結果、ミルクとチャイのダブルを購入。
トッピングについていたクッキーも美味しかったので、販売していた他の焼き菓子も気になりました。
スタッフの方もジェラートの味も優しくて、ほっこりとした気持ちに。
大満足で熊本市内を後にし、空港へと向かいました。

1日の休暇+週末を使って旅をした阿蘇＆熊本市エリア。
時の流れとともに心も穏やかになり、これまでの人生やこれからの生き方を見つめなおす機会となりました。

忙しい日々の中で立ち止まることはとても意味のあることだと改めて感じた2泊3日の旅。
このコレクションをきっかけに、熊本でのリトリート旅に興味を持っていただけたら嬉しいです。