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メルボルン

メルボルンの郊外で温泉を楽しむウェルネストリップ。ローカルグルメなど、メルボルン中心部のおすすめスポットもご紹介

「世界で最も住みやすい都市」1位に7年連続で選ばれたオーストラリアのメルボルン。
治安も比較的よく、日本からの直行便もあり、アクセスも抜群。
高層ビルのスカイスクレイパーとビクトリア調の建物の両方が共存し、「ガーデンシティ」と知られるほど緑豊かな街で、都会と自然の両方を楽しめる有名な観光スポットも沢山あり、見どころたっぷりのデスティネーションです。

中心部から車で約1時間の郊外には、温泉施設があるのをご存知でしょうか?
今回はメルボルン郊外へ、2泊3日のドライブで行くウェルネストリップをご紹介します。

AM 10:30 モーニントン半島

メルボルンで車をレンタカーして南下すると1時間ほどで着くモーニントン半島。
(オーストラリアは日本と同じ右ハンドルなので、日本人には運転し易い。)

モーニントン半島は自然に溢れ、ビーチも沢山あり、今回紹介する温泉施設の他に、
ワイナリーやゴルフリゾートなどがあり、
オージーにとっても週末トリップで訪れるポピュラーな場所だ。

また、ペンギンで有名なフィリップ島も目の前にある。

ちなみにモーニントン半島の向かい側は、後ほどご紹介するベラリン半島。
どちらも車で1時間とアクセスも◎。

PM 12:00 スカルプチャー・パーク、ワイナリー「Pt. Leo Estate」

モーニントン半島の手付かずの自然に囲まれた50エーカーにも及ぶブドウ畑を所有するワイナリー〈ポイントレオ・エステート〉。
広大な敷地内からは目の前にフィリップ島が見える。

モーニントン半島を代表する品種であるシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・グリ、シラーズが植えられている。
ブドウの木達は太陽の光、海風など、この土地特有の自然環境に添って育っているのだそう。

自己所有するスカルプチャー・パークにはKawsや草間彌生などの作品があり、
オーストラリア最大と言われている。

敷地内にあるレストランの一つ〈LAURA〉。地元モーニントン半島産にこだわり、四季折々の旬の食材を使用し、まるで物語のようなストーリー性のあるメニューを提供する。

ポイントレオ・エステートで生産した希少なワインと共にコースを頂いた。

花束に見立てられたサラダは、今まで見た中で一番可愛らしく、その他のフィンガーフードも盛り付け、彩り共にとても美しく食べるのが勿体無いくらい。
器に見立てられたブッシュフードも食べる事が出来るので是非ともトライしてほしい。
ぷっくりと膨らんだsea succulents(多肉植物)は中に塩味のある水分が含まれていて
先住民は水分補給の為にも食べていたと聞いたことがある。


メインはデビッド・ブラックモアが生産する和牛〈Blackmore Wagyu〉


「CELLAR DOOR」ではワインテイスティングがAUS$15〜とお手頃。
6名までなら予約なしでウォークインできる。

火曜日〜木曜日の午後はスナックと共に好きなワインを楽しめる。
土曜日の夜はワインバーとしてオープンしているので、
スカルプチャー・パークを観た後にふらっとワインを飲む事もできる。


INFORMATION

Pt. Leo Estate

住所:3649 Frankston - Flinders Road, Merricks, Victoria, 3916
ptleoestate.com.au

PM 3:00 日本の温泉に着想を得て掘り当てた天然温泉!? - Peninsula Hot Springs

オーストラリアの温泉文化の先駆者的存在の〈ペニンシュラ・ホットスプリングス〉。
オーナーはオーストラリア人のデイヴィッドソンさん兄弟。

日本に住んでいた際に群馬県の草津温泉に感動し、日本の温泉をオーストラリアで再現するべく、様々な国の温泉施設をリサーチ。
1997年にモーニントン半島に土地を購入し、地下637メートルに天然温泉を掘り当て、
2005年に国内最大級の温泉施設としてオープンしたというユニークなストーリーが。

丘の地形をそのまま活かし、温泉は自然のなかに溶け込んでいて、
突然木の後ろに温泉を発見したり、こちらも水着着用で皆で散策しながら楽しめる。

源泉は58度あり、ナトリウム炭酸水素塩泉に分類される。
マグネシウム、カリウム、ホウ素、ナトリウムなどが含まれ、皮膚疾患、リウマチ性疾患、関節炎、高血圧や軽度の動脈硬化の改善などに良いとされる。


各温泉の前に、何度という記載があるので、ぬるめの温泉が好みでない私は高めの温度設定の温泉を選んで入った。
洞窟風呂やハイドロ風呂、スチーム風呂やサウナなど20以上の温泉のほか、なんと温泉に浸かりながら映画を楽しめるプールもあり、まさにテーマパークのよう。

オーストラリア温泉MAP


とっても陽気なオーナーのチャールズ・デイヴィッドソンさん、妻のユキさんは日本人。


INFORMATION

Peninsula Hot Springs

住所:140 Springs Ln, Fingal Victoria 3939
peninsulahotsprings.com/

PM 6:00 まるで美術館!?なNEW温泉施設 - Alba Thermal Springs and Spa

天然温泉が沸くモーニントン半島に昨年新しくオープンした、周りの景観に溶け込んだ建物による没入型スパ施設である。
こちらは〈ペニンシュラ・ホットスプリングス〉のすぐ隣にあるのでディナーとスパ体験に訪れてみて。

オーストラリアの建築事務所〈Hayball〉によってデザインされた建物はまるで美術館のよう。

リラクゼーションに力を入れていて、22室のスパ・トリートメント・ルームがある。
フェイシャル、ボディ、ウォーターベースのトリートメントなど、スパメニューはなんと30種類以上!

アルバの施設内には地熱プールの他、ハーブを使ったボタニカル・プール、レイニープールなど大小様々な32のプールがある。
温度調整や施設内で使用される水は、1万リットルのタンクに雨水を溜めてリユースしている。

地下550mから組み上げられた温泉は硫黄、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの天然ミネラルを含み、「ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉」に分類され、神経痛、打ち身、関節リューマチ、肩こり、疲労回復、筋肉痛などに効果があると言われている。

地形を活かして作られたプールは様々な場所にあるので、水着着用なので男女関係なく、友人やカップルでも一緒に散策できるのは嬉しいですよね。

珍しいレイニープール



レストラン〈 Thyme 〉が併設されており、ランチやディナーを含むパッケージプランが用意されているので、ここで1日過ごす事もできる。

現在はデイユースのみだが、今年末か来年には宿泊施設もオープンされるとのことで待ち遠しい。

INFORMATION

Alba Thermal Springs and Spa

住所:282 Browns Rd, Fingal Victoria 3939
時間:11:00〜19:00
albathermalsprings.com.au

PM 9:00 Peninsula Hot Springsにステイ

ペニンシュラ・ホットスプリングスには宿泊施設としてグランピングもあり、
宿泊者は遅くまで温泉を楽しめます。

小高い丘を登るとたどり着けるヒルトップ・プールは、360度の景色を見渡せる絶景温泉。
夜には満天の星を眺めながら、露天風呂に浸かる最高の体験が出来る。

AM 6:00 Peninsula Hot Springsでサンライズ

サンライズの時間帯は皆サンライズを見る為に早起きして集合していましたが、
42度設定のこの露天風呂は海外の方には熱いのか、皆熱さに耐えながら、
少しつらそうに日の出を待っていました。笑

AM 10:00 フェリーでベラリン半島へ - Queenscliff Harbour Observation Tower

モーニントン半島とベラリン半島を繋ぐ「Searoad Ferries」という車も乗せることができるカーフェリー。

どちらの半島にも行きたい場合、一度メルボルンに戻らなくてはいけないので、ここで車も一緒にフェリーに乗ればすぐに向かい側の半島に行くことができ、時間も短縮できる。

最近リニューアルされてレストランやショップが充実しているので、
早めに着いて朝ご飯をするのがおすすめ。

運が良ければ、フェリーからはイルカが見られる事もあるのだそう。

ベラリン半島

ベラリン半島は、ポートフィリップ湾の西端の岬に位置し、メルボルンからほど近い沿岸地域として昔から人気で、グレート・オーシャンロードへの旅の出発点としても理想的なスポット。

ジーロングはビクトリア州で2番目に大きな都市であり、最も名高いワイン産地のひとつ。

AM 11:00 海の真ん中で生のムール貝に舌鼓! - Portarlington Mussel Tours

オーナーのランス・ウィフェンさんとその家族による、船で養殖場まで行き、その場で収穫したムール貝をいただくというシーフード好きには夢のようなツアー。

200ヘクタールの環境的に持続可能な方法で、極上のムール貝を収穫してきた30年の歴史を持つ家族経営の養殖場。

ビクトリア州で“BEST SEAFOOD EXPERIENCE”を受賞している。

私達は午前中にボートに乗り込み、
様々なシーフードとワイン、地元のビールをランチに楽しんだ。

養殖場に着くまでの間、最初に出てきたのは
Angasi oysterという平べったいオイスター。

メルボルンの南の海洋とタスマニアでしか採れないと言われている珍しい品種。
レモンのみでベラリン半島で生産された白ワインと共にいただく。
とてもフレッシュで少し効いた塩味が美味しく、最高だ。

養殖場に着くと、船の横に引き上げられたムール貝を自分達で収穫させて貰える。

その後、なんと、そのまま生のムール貝をいただいた。
初めて食べる生のムール貝はフレッシュでクリーミー!
オイスターより少しだけ食感がコリっとしていて衝撃の美味しさ。
オレンジが雌で、ホワイトが雄だということも初めて知った。

ワインの他に地元のブルワリー〈BARWON HEADS〉のビールも。
JAPANESE LAGERというタイプがあり、まるでアサヒ・スーパードライのような味だった。

ムール貝養殖で受賞歴のあるオーナーのランスさんと、妻のリジーさん。

INFORMATION

Portarlington Mussel Tours

Classic Mussel Tour
住所:Portarlington Pierより出航
時間:3時間
費用:AUS $265 / 人
portarlingtonmusseltours.com.au

PM 3:00 目の前が海の絶景ワイナリー - Jack Rabbit Vineyard

冷涼地帯でサーフコーストから広大な火山性の平原に至るベラリン半島は
ワインの名醸地として知られる。
海が目の前で素晴らしい眺めの〈ジャック・ラビット・ヴィンヤード〉はベラリン半島で最も有名なワイナリーの一つ。
絶景から、ウエディングなどにも利用されている。

スパークリング・ブラン・デ・ブラン、ムスカート、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・グリッジオ、リースリング、シャルドネ、ロゼ、ピノ・ノアール、ジラーズ、シラーズ・カベルネなど幅広くワインを生産している。

テイスティングに付いてくるプラッターが豪華で美味しく、手が止まらなかった。

こちらのレストランでランチをするのもおすすめ。

INFORMATION

Jack Rabbit Vineyard

住所:85 McAdams Lane, Bellarine, Victoria, 3223
時間:10:00〜17:00
jackrabbitvineyard.com.au

PM 6:00 海を見渡す絶景ゴルフコースに泊まる - Accommodation @ Curlewis

60ヘクタールの敷地を持つ〈カールイス〉は1970年にオープン。
2015年のリニューアル以降、ゴルフ・オーストラリア・トップ100でパブリックアクセス・コースの25位にランクされている、人気のゴルフコースの1つ。
海の目の前という絶景のロケーションがオージーにも大人気。

2015年にここを買い取ったLyndsayさんとDavid Sharpさんは、地元のワイナリー経営者でもあり、併設のレストランには地元の素晴らしいワインが並んでいて、地元食材を活かしたフレンチと共にいただける。

宿泊施設からは朝日でピンク色に染まっていくゴルフコースが見渡すことができ、
早朝からコースに繰り出す人がたくさんいた。

旅先でもゴルフを楽しめる、ゴルフ好きには堪らないデスティネーション。

INFORMATION

Accommodation @ Curlewis

住所:1345 Portarlington Road, Curlewis, Victoria, 3222
accommodationatcurlewis.com.au

AM 11:00 流行の発信地Fitzroyを散策

メルボルン中心部の街歩きは、
オーストラリア最古の駅、フリンダース・ストリート駅からスタート。

メルボルンの中心部からトラムで約10~15分、アーティストやデザイナーが集まるカルチャーの中心地〈フィッツロイ〉。
ロンドンを思わせる街並みにストリートアート、カフェやショップなど見どころもたくさん。

AM 11:30 世界一のクロワッサンのコース - Lune Croissanterie Fitzroy

米NYタイムズ誌で世界一のクロワッサンと言われた〈LUNE〉のクロワッサン。
メルボルン市内に3店舗あり、どの店舗も長蛇の行列必死の人気店。
その人気ぶりは、行列回避の攻略法が様々なブログなどで取り上げられているほど!

3店舗のうちフィッツロイ本店では、キッチンでクロワッサンが作られる様子を眺めながら、そのクロワッサンのコースメニューが体験できる。

全3メニュー+ドリンクのコース。ドリンクはシャンパンを含むカフェメニューが好きに選べ、何杯でもオーダーできる。

1品目はシンプルにクラシックのクロワッサンのみ。
このクロワッサン、とても大きくボリューミーで、1つでも十分なくらい。
3日間生地を寝かしてから焼かれていて、バターの風味が豊かでサクサクの生地は、
まさに王道の美味しさ。

2品目は同生地を使用したマッシュルームクリーム仕立てのクロワッサン。
3品目はデザートのアップルパイです。

ボリュームたっぷりなので、ランチやディナー代わりに行くのがおすすめ。

INFORMATION

Lune Croissanterie Fitzroy

住所​​:119 Rose St, Fitzroy Victoria 3065
時間:月〜金 7:30〜15:00 / 土、日 8:00〜15:00
lunecroissanterie.com

PM 2:00 The Ian Potter Centre: NGV Australia

オーストラリアン・アートに特化したコレクションが人気の美術館。

特に先住のアボリジナル・ピープルや、トレス海峡諸島民のアートを多く収蔵しているので
普段見る機会がないアートに触れることが出来る。入場も無料。
併設されるミュージアムショップにもオーストラリア人作家の陶器があったりとお土産探しにも◎

INFORMATION

The Ian Potter Centre / NGV

住所:Federation Square, Flinders St &, Russell St, Melbourne Victoria  3000
時間:10:00〜17:00
https://www.ngv.vic.gov.au/

PM 4:00 「世界で最も美しい図書館」ビクトリア州立図書館

建築雑誌や旅行雑誌などで「世界で最も美しい図書館」として常にランクインする図書館。

空間のダイナミックさと装飾の美しい、34mもの高さのリーディングルームは外せないスポット。

館内にある直通エレベーターに観光用の列が出来ている。

INFORMATION

State Library of Victoria

住所:328 Swanston St, Melbourne Victoria 3000
時間:月〜日 10:00〜18:00
https://www.slv.vic.gov.au/

PM 6:00 先住民族の食体験 - Big Esso by Mabu Mabu

トレス海峡諸島出身のシェフ、ノーニー・ベロが生まれ故郷の先住民族の料理にフォーカスし、高級食材として流通する土着のハーブ、スパイス、多肉植物などのネイティブ食材を使った料理を一般的に知ってもらえるように、とオープンしたレストラン〈ビッグ・エッソ〉。

Charred kodal (crocodile) tongue, tea grass red - クロコダイルの舌


Cassava & native thyme rosti, house made crème fraîche, crispy saltbush

Manyorta (purple yam), rivermint, native basil, coconut labneh, lemon aspen


Kebi ebur (brown quail), muntrie bordelaise sauce


栄養価が高くスーパーフードとしても注目されているフィンガーライムなどが料理に使用され、様々なブッシュフードを気軽にトライ出来る。

クロコダイルの舌の串焼きなどの他、トレス海峡エリアの料理には欠かせないキャッサバやヤムイモなどもメイン料理として提供されるので、ヴィーガンにも対応する。

Kukuwam pickled pears, sea succulents, oyster leaf, fermented sunrise lime, macadamia dukkah


先住民族による〈SOBAH〉のノンアルコールビール


豪州大陸北東部のトレス海峡諸島民の食文化に触れられるカジュアルなレストラン
〈ビッグ・エッソ〉は、メルボルン滞在中に是非訪れてほしいスポット。

INFORMATION

Big Esso by Mabu Mabu

住所:Federation Square Melbourne
時間:11:00〜深夜

カフェが立ち並ぶデグレーブス・ストリート


ストリートアート


四季が日本とは逆のオーストラリア。日本と反対の気候を感じられ、今回訪れた5月は街中に紅葉した木が並び、一足早い秋を感じました。
時差がほとんどない為、時差ボケの心配がない事も嬉しいポイント。

温泉トリップにも最適な気候で、異国の地で温泉に浸かり眺める満天の星は、
一味違った旅の思い出になった。

アート、カルチャーの発信地としても世界的に有名なメルボルン。
行きたい旅先リストに入っている人も多いのではないだろうか?
メルボルン中心部から少し足を伸ばして、
郊外で温泉やスパ体験を楽しめるウェルネストラベルを体験してみるのもおすすめ。

協力:
オーストラリア政府観光局 https://www.australia.com/ja-jp
ビクトリア州政府観光局 https://jp.visitmelbourne.com/

MUSE

この記事を書いたライターのプロフィール画像
YUUKI旅行写真家、TADOファウンダー

1984年生まれ、和歌山県出身。デザイナーとして勤務後、独立。春夏のみのブランド「TADO」を運営するNALALA LLC.のfounder。また、ブランディングディレ...

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